大企業への転職を望む人は多いけど、実際に働いている人は中小企業にいるより幸せなのかな?
大企業への転職を目指す前に、入社後のこともイメージしておきたいな
- 中小→大企業勤務が実感した大企業のメリットとデメリット
- 「入っても幸せになれない大企業」を候補からはじくコツ
- 実際に筆者が中小企業から大企業に転職した方法
これを書いているのは・・
都内の一部上場企業で総合職として働いているアラサーOL
★業務の8割は英語でのコミュニケーション
★転職エージェントを利用して二度の転職を経験
大企業に勤めて入る人は果たして幸せなのか?
この疑問については検索してみるといろんな意見を知ることができます。
この記事は実際に中小企業から大企業に転職して「幸せです!」と感じている側の人間が書きました。
実際に感じたメリット・デメリットをリストアップしてみたので、あなたがどう感じるか確認してみてください。
メリットをメリットと感じるか?デメリットを受け入れられそうか?
この感じ方は人それぞれです。これを知ることであなたが大企業を目指すべきかどうかが分かります。
大企業で働くメリット
中小企業から大企業に転職して数年経った筆者が感じた大企業で働くメリットを8個リストアップしました。
①年収が300万上がった
年収300万アップしました!
年収300万アップしました! (自慢)

大事なことなので繰り返しました。
わたしはお金が好きなので個人的に一番大きいメリットは間違いなくこれです。
300万円ですよ?
前職の給料が安かったのと、残業が爆増(月15時間→40時間)したことをふまえても中々こんなに増えることってないと思います。
優秀な人材を集めたい大企業は、給料もしっかり出してくれます。
②ボーナスは年間3か月→年間6か月
お金の話が続きます(笑)
具体的な話をすると、年間賞与3か月分アップしました。最近業績が好調だったのもある。
- 前職(中小企業):年間3か月分
- 現職(大企業):年間6か月強分
という感じです。
ボーナス月だけは会社にひれ伏して感謝を述べたくなります。
③いくら働いても残業代がきっちり全額出る
前述したように、大企業に転職したことで残業は増えてしまいました (月15時間→40時間)
しかし、残業代はきっちり全額支給されます。
一度60時間残業したことがあるのですが、その時も残業代フルで15万支給されました。
新人の月給・・?!
前職の中小企業は、今月の残業時間をどれくらい申請するか上司と相談するという謎制度でした。
もちろん捏造オンパレード
”働いた分だけきちんとお給料が出る”
これは働くモチベーションを落とさない為の重要ポイントです。
④福利厚生素晴らしい(職域接種・育休制度)
★健康診断を受けられる、提携先の病院で無料で検診を受けられる
★飲食の優待チケットがある、会員制の宿に泊まれる
ここらへんのよくある待遇はもちろんありがたいです。
最近特に恩恵を感じたポイントは2つあります
その1.ワクチンを職域接種で打てた
予約がとれずに大規模接種会場に大行列ができている様子がニュースで取り上げられていましたね。
わが家には小さい子供がいるので大人から移さない為にも早めにワクチンを打ちたいな~、と思っていたのですが接種会場がかなり混雑しているのを見て怖いなと感じていました。
そこで回ってきたのが職域接種のメール。
福利厚生とは少し違うのかもしれませんが、有事の時に社員を守る体制をいち早くとってくれるのも大きくてしっかりした会社のメリットなのかなと感じました。
その2.女性が働き続けられる環境(産休育休)
うちの会社は「くるみんマーク」を認定されています。
くるみんマーク?はじめて聞いたよ
これは何かというと、「この会社は社員の子育てをしっかりサポートできまよ」と厚生労働省から認定された企業が使えるマークです。

次世代育成支援対策推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業は、申請を行うことによって「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けることができます。
この認定を受けた企業の証が、「くるみんマーク」です。
一定の数値基準を満たさないと取得できないみたいですね。
こういったものを掲げていることもあり、女性社員は産休・育休をとてもとりやすいです。
(男性が育休とってるのはまだあんまり見たことないなぁ、社内データを見るといるにはいるみたい!)
そして当たり前のように、育休から元のポジションに復帰、同僚も協力できる環境・体制づくりがなされています。
前職では、めちゃくちゃ優秀な営業マンだった女性が産休・育休を終えて事務員として復帰したことに衝撃を覚えました・・。
え、事務職にいくの?もったいな!
もちろん先輩も色々考えて決めた結果だったと思います。でも心の中での第一声はこれでした。
その職場では、育児をしながら総合職として働いている女性の先輩はいませんでした・・。
子供が生まれても働き続けられる環境。
というのも「人材が豊富」で「働きやすさを重視した仕組みづくりを意識している」大企業ならではと言えるでしょう。
社員の満足度向上も、CSRの取り組みとして重要視しているはずですしね。
CSRとは企業が果たす「社会的責任」のこと。
企業は利益を追求するだけでなく、環境問題や株主・投資家に対して社会的責任を果たす取り組みをおこなう。と表明するもの。
「社員の満足度向上」というのも社会的責任を果たす取り組みの一つにあたります。
⑤仕事レベルの低い人がいない
ここからは制度や条件というよりも、仕事内容の話に入ります。
まず転職して始めにわたしが感じたのは「レベルの低い人がいない」ということでした。
みんながきちんと担当の仕事をこなしているし、改善提案やミーティングでの議論も活発・・。
なんだ・・?!ポンコツがいない
ここではわたしが一番仕事できないかも!と焦りを感じてしまうほどでした。
前職では、わたしの半分しか担当を持っていないのになぜかいつも忙しそうな同じ部署の先輩にいつもイライラしていました(忙しいアピールだけは立派)。

これで給料は若い方が少ないんだから、やってられないっす。モチベーションだだ下がりです。
転職して、こういうモヤモヤが無くなったのは個人的にとてもスッキリしました。
ただ、これは大企業とはいえど少数精鋭で人材をしぼっているうちの会社の話かもしれません。
大企業には「仕事しない高給おじさんが存在する」とよく聞きますから会社によっては全員優秀という感じではない所もあるのかもしれませんね。
⑥事業規模がワールドワイド。やりがいがある
これも中小企業との大きな違いの1つではないでしょうか。
個人向けのサービスでは1人のお客さんしか相手に出来ませんが、大企業では全国、全世界を相手にできることもあります。

B to Bの企業では、CMでよく見るあの会社と取引をしてます。なんてことも良くあるわけです。
普通に暮らしていると自分の会社の商品を街中のスーパーで目にするなんてこともあるわけですね。
自分のやっている仕事がどのようにエンドユーザーまで届いているのか見えやすい為、「わたしの仕事がこんな所で形になっている!」と感じられます。
こういう風に業務の成果をはっきりと感じられるとやりがいにも繋がります。
⑦行きづまれば部署異動ができる
仕事をしていると深刻な悩みにぶち当たることはめずらしくありません。
人間関係の悩み、自分はこの仕事には向いていないという悩み。
自分なりに改善しようと工夫したり、上司に相談したりしても中々状況が良くなりません。
そのように行きづまりを感じた時、強硬手段として使えるのが「部署異動」です。

どうしてもそりが合わない人から物理的に距離をとることができます。
今は出来なかった仕事も、何年か他部署で経験を積めばまた見えてくるものがあるかもしれません。
こういう選択肢が開けているのも様々な部署が存在する大企業ならではです。
多角経営をしているような企業だと、場合によっては違う事業部で今までとは全く関係ないような仕事を始められる可能性もあるわけです。
中小企業だと、苦手な人から離れる為に部署異動しても結局同じフロアにいたりします。笑
それではあまり状況は変わらないですよね・・・。
⑧親が喜んでくれる
最後、おまけなようで何だかんだみんな気にするポイントです。
大企業に入ると、たいていの親は両手をあげて喜んでくれます。
手塩にかけて育てたわが子が親戚も、近所の人もみんな知ってる大企業で働くとなれば鼻高々です。
筆者の場合も、本人より喜んでいたのは母親でした(恥ずかしいから親戚に言いふらすのはヤメテホシイ・・)
もちろん「親が喜ぶ会社」という条件を軸に仕事探しをするのは絶対に違います。
ただ、結果論として入った会社が大企業だと親が喜んでくれるというメリットがありますという話です。
両親の反応って、なんだかんだ気にしてしまうものですよね。
小さい頃に言われたことをずーっと覚えていたり・・・。
喜んでくれるなら、それに越したことは無い。ということですね!
大企業で働くデメリット
反対に、大企業で働いて感じたデメリットを3個リストアップしました。
始めから覚悟していたこともあれば、ちょっと予想外だったこともあります。
①残業が増えた(忙しい)
前述しましたが大企業への転職により残業時間が月平均15時間→40時間に増えました。
40時間って個人的には中々のボリュームだと感じています。
- 17時定時なら、毎日19時帰宅
- 18時定時なら、毎日20時帰宅
体力のある20代は大したことないかもしれません。
しかし子供が生まれ、保育園の送り迎えや毎日の育児が入ってくるとなると中々キツイです。
わが家は共働きなので、これは協力しあって何とかまわしていくしかありません。
お掃除ロボットやドラム式洗濯乾燥機などの便利家電もどんどん発展しているので、家事はこういった機械に任せていきたいと思ってます。
残業時間については求人の募集要項で確認できたり、面接の際人事に聞いたりできます。
「毎日19時には家にいたい・・」など残業時間について希望がある人は面接の最後に聞いてみても良いと思います!
(言い方を気を付ければ聞くこと自体は全く失礼ではないですよ!)
おすすめなのは転職エージェントから企業に探りを入れてもらうことです。
②思ったより仕事が難しい
うわぁ・・思ったよりこの仕事ムズカシイな
入社してすぐにこう思いました。
うちの会社の場合ですが、まず専門用語が多い。
そして責任が大きい。下手すると1000万レベルでの損失を発生させてしまう。(このレベルはうちの会社が珍しいかも。汗)
優秀な人材が集まっている分、これもやろう。あれもやった方が良いだろうとアイディアが飛び交い、どんどんやることが増えていきます。
そして、みんなキャパオーバーなのになんとかそれをこなせちゃうんですよね。
普通の人ならキャパオーバーして大きなミスがでるようなレベルになっても、なんだかんだやりくりしてしまうんです。
必然的にひとりひとりに求められるレベルがかなり高くなっているのだと推察します。

大企業は全部マニュアル化されていて、人材も豊富だし、ひとりひとりの負担は少ないのでは?
なんて夢にも思わない方が良いと思います。
③周りのレベルについていけない事がある
これも入社直後感じたことです。
なんか・・みんなすごいな。私ついていけないかも・・
まぁ働く環境や仕事が変わるというのは大変なことですから、転職直後はこう感じる人が多いかもしれません。
わたしは転職から数年たった今でも感じます。笑
入社2、3年目の新人もみんなキャッチアップが早くどんどん改善提案や新しいアイディアをミーティングで出してきたり・・。
あの~、わたし自分の仕事をこなすのに必死です。グループ全体を見渡す余裕なんてないんだけど・・
生まれ持った頭の出来が違うんだな!笑
こう開き直らざるをえません。悲
自分が凡人だと自覚している人は、大企業に入ってもこういう風に開き直る。
気にしない、なんとかなる♪と思える。
もしくは、「負けるもんか~!!!」と闘志を燃え上がらせることができる。

こういうメンタルを持つことが意外と大事かもしれません。
ただ大企業に入れば幸せが待っているとは限らない
大企業に転職している筆者が実際に頂いた感想。
メリット8個、デメリット3個をあげました。
この個数の違いからも言える通り、筆者は大企業に入って良かったと感じています。
大企業で働けて幸せだと感じているよ~という側の人間です
しかし、これは大企業というくくりの中でもきちんと企業を見極めた結果です!
ということを釘をささせてもらいます。
大企業=ホワイトというわけではないということです。
言い方はアレですが、世の中には誰でも入れる大企業というがあります。
常時大量採用募集中の、飲食・人材・保険業界なんかは正直入りやすい大企業も多いと思います。
こういう所に内定が出たからといって何も考えず入社すると
あれ・・思ったより安月給
あれ・・なんかレベルの低い人が多いな
なんてことになりかねません。
この業界をディスっているわけではないです。
仕事内容・給料に納得していて、自分のキャリアアップに繋げられそう!と判断したのであれば大いにチャレンジしてみてください!
う~ん、あんまり興味ないけど大企業だし内定捨てるのもったいないな~
これくらいの軽いノリで「とりあえず大企業だから大丈夫」というだけで転職先を決めるのはやめましょうということです。
転職先の企業・・大丈夫かな?ブラックだったらどうしよう

こんな不安がある人は企業クチコミサイトをのぞいてみましょう。
- 転職会議
- Open Works
- キャリコネ
- エン ライトハウス
わたしがよく見ていたのは、ここらへんのサイトです。
他にも企業口コミサイトは色々あるので「企業口コミサイト」と調べてみましょう。
「○○(会社名)+転職会議」という風に検索すると転職先の口コミが出てきます。
▼▼リンク先に飛んで転職先で働いている人のコメントをみる
会員登録すると48時間、転職会議内の企業口コミが見放題
実際に他の会社から転職してきた人や、今その会社で働いている人や既に退職した人など、様々な立場からの口コミが載っています。
転職先のブラック/ホワイト度合や、社風を確認する上で非常に参考になります。
- ただし、その会社がイヤでやめた人がボロクソに書いたコメントもあるのであまり鵜呑みにしすぎないようにしましょう
何の問題もないレストランでも、クレーマーの口コミが集まっていたりするよね
大企業に入るには?
質の高い大企業に入るには、転職エージェントで準備をするのがおすすめです。
転職エージェント とは?
転職エージェントは、リクルートやマイナビが展開している就職/転職支援サービス。
転職希望者1人に対してリクルートの担当者1人。という形で担当制をとっているケースが多い。普通にリクナビなどを使うより、密なサービスを受けることが可能。
転職希望者と企業の間に「転職エージェント担当」という潤滑油が間に入ってくれます。
その為、転職希望者とマッチ度が高い企業を紹介してもらえます。
ちょっと企業には直接聞きづらいようなことも、企業の人事に差し支えないように探ってくれたり、転職エージェント自体が情報を持っていたりします。
- 中途で入社した人の定着度合い
- 給与体系の詳細 とかね。
その企業について情報を持っているエージェント担当者だと、おすすめなのかおすすめじゃないのか何となく察せることもあります。笑
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凡人が英語を武器に「やっぱり大企業に入りたい!」を叶える3ステップ
まとめ:大企業に転職すると幸せに働ける人が多い。でもしがみつく必要はない
良い大学を出て、一流企業で働く。みんな同じで何が楽しいんだつまらない。
みたいな尖った意見よく見かけますけど、別にみんなその肩書だけで生きているわけではないですからね(笑)
「いい大学を出て、一流企業で働く。」 はその人のほんの一面であるだけで、「野球観戦に熱中している」とか、「家族で毎年海外旅行に行くのが最高の楽しみ」という一面も持っていたりします。
どんな仕事をしていても、毎日を楽しく過ごせるかはその人次第です。
他にも本業は安定収入を得て副業でバシバシ自由にやっている人、もちろん本業での出世競争が楽しくて仕方ないみたいな人もいるわけです。
私が結論として言いたいのは、
自分が持っている様々な仮面の中で、「大企業で働いて安定収入を得ている」というオプションを加えるのは全然悪くないですよ!ということです。
一方で、
大企業に転職できたからもう安泰だ。
バンザ~イ!!

なんていうのは少々浮かれすぎかもしれません。笑
いま転職するとしたら自分の市場価値はどれくらいか?
こういう視点はいつでも持っていた方が良いでしょう。
会社にはしがみつかず依存せず、フラットな立場で付き合っていった方が「もしも」なんて時に安心かもしれませんね。
おわり。
word:大企業 幸せ